丸重城の人々~後編~
柚希「私…最低だ……」
大翔はいつだって柚希を一番に考え、仕事も毎日一生懸命頑張っている。
なのに、あんな最低なワガママ。
柚希「ごめんね…大翔。
ごめんなさい……」
そして柚希は一人で外に出ていた。
いつもなら、一人で外出なんて怖くてできない。
でも大翔に会いたい一心で、大翔のカフェまで向かっていた。
身体が震えていた。
でも心は“大翔に会いたい。早く会って謝りたい”の一心だった。
なんとかカフェに辿り着き、店内に入る。
店員「お一人様ですか?」
柚希「あ…あの……私、オーナーの妻で……」
震えながらそこまで言うと、店員は理解してくれた。
店員「今取り込み中で……事務所に案内しましょうか?奥さんだったら、いいと思うし」
そう言って、二階にあるオーナー室に案内してくれた。
“ここです”と言われ、柚希はドアをノックした。
大翔「あ?だから、邪魔だっつてんだろ!?
帰れ!!」
ガッとドアが開いたかと思えば、大翔に怒鳴られたのだ。
柚希「あ……ご、ごめんね…!」
大翔「え……柚…!?」
柚希「あ……ごめんね、大翔…
差し入れ持ってきただけなの。だから怒らないで?
ごめんなさい……」
柚希はびくびく身体を震わせ、俯きがちに言った。
大翔は柚希には、こんな言い方を絶対しない。
常に優しく、甘い。
そして叱ることはあっても、怒ることはない。
柚希はここまで来るのに震えてた上に、今初めて大翔にも怒鳴られ、更に怯えていた。
大翔「あ……違うよ…柚に言ったんじゃないよ!ほんとだよ?ごめんね!柚。ごめん……
差し入れ、ありがとう!
中、入りな」
柚希「え?でも……
いいの?離れなくて…もう、怒ってない?」
大翔「最初から怒ってねぇよ!
それに離れんなよ!」
大翔はいつだって柚希を一番に考え、仕事も毎日一生懸命頑張っている。
なのに、あんな最低なワガママ。
柚希「ごめんね…大翔。
ごめんなさい……」
そして柚希は一人で外に出ていた。
いつもなら、一人で外出なんて怖くてできない。
でも大翔に会いたい一心で、大翔のカフェまで向かっていた。
身体が震えていた。
でも心は“大翔に会いたい。早く会って謝りたい”の一心だった。
なんとかカフェに辿り着き、店内に入る。
店員「お一人様ですか?」
柚希「あ…あの……私、オーナーの妻で……」
震えながらそこまで言うと、店員は理解してくれた。
店員「今取り込み中で……事務所に案内しましょうか?奥さんだったら、いいと思うし」
そう言って、二階にあるオーナー室に案内してくれた。
“ここです”と言われ、柚希はドアをノックした。
大翔「あ?だから、邪魔だっつてんだろ!?
帰れ!!」
ガッとドアが開いたかと思えば、大翔に怒鳴られたのだ。
柚希「あ……ご、ごめんね…!」
大翔「え……柚…!?」
柚希「あ……ごめんね、大翔…
差し入れ持ってきただけなの。だから怒らないで?
ごめんなさい……」
柚希はびくびく身体を震わせ、俯きがちに言った。
大翔は柚希には、こんな言い方を絶対しない。
常に優しく、甘い。
そして叱ることはあっても、怒ることはない。
柚希はここまで来るのに震えてた上に、今初めて大翔にも怒鳴られ、更に怯えていた。
大翔「あ……違うよ…柚に言ったんじゃないよ!ほんとだよ?ごめんね!柚。ごめん……
差し入れ、ありがとう!
中、入りな」
柚希「え?でも……
いいの?離れなくて…もう、怒ってない?」
大翔「最初から怒ってねぇよ!
それに離れんなよ!」