丸重城の人々~後編~
柚希「ん…おトイレ……」
夜中、柚希がトイレに起きる。
ネグリジェを着て部屋を出た。

用を済ませ、部屋に戻った。
大翔の腕の中にもぐり込む。
そして、夜が明けて━━━━━━

中也「んん…朝か……
ん?
え━━━━なん、で…?」
なんと中也の腕の中に柚希がいたのだ。
柚希「んん…大翔……」
しかも更に、すり寄ってくる柚希。
中也「ちょっ…ヤバいよ……」
柚希の甘い匂いがする。中也は身体が反応するのがわかる。
こんな不意打ちのようなことをされると、さすがの中也でも理性を保てない。

柚希の頬に触れた。
柔らかくて、スベスベしている。
一度触れると、もう止まらない。
口唇をなぞる。
中也「キスしてぇ…」
無意識に中也は、口唇を重ねていた。
柔らかくて、甘い感触になかなか離せない。
柚希「んん…」
中也「ヤベッ!」
咄嗟に目を閉じる、中也。

柚希「んん…ん?あれ?中也…くん?
━━━━━━!!!
え!?なんで!?」
ガバッと起き上がる、柚希。
柚希「えーと、トイレに行って……あ、部屋間違えたんだ……戻んないと…
良かったぁ、中也くんが起きる前に気づいて……
…………中也くん、可愛い~
こうみると、年下の男の子だよな……」
頭を撫で、柚希は部屋を出ていった。

ムクッと起きた、中也。
中也「可愛いのは、柚希だっつうの……!
………っくそ!キス…しなきゃよかった。
理性が保てない………」

みんなダイニングに集まる。
「「「おはよう!」」」
中也「………」
柚希「ん?何?中也くん」
ジーッと柚希を見つめる、中也。
中也「え?いや…」
どうしても、口唇ばかり見てしまう。
あの口唇の感触が忘れられない。

響子「どうせ、柚希に見惚れてんでしょ(笑)?」
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