丸重城の人々~後編~
響子の元・旦那
政喜「━━━━響子は?」
柚希「元気にしてるよ。あ!将大さんとお付き合いしてるんだよ!」
政喜「知ってるよ!将大には頻繁に会ってるから」
柚希「そうなんだ!
じゃあなんで、響ちゃんには会ってないの?」
政喜「将大が会わせてくんないの!
より戻したら嫌だからって!」
柚希「そっか!」

政喜「そんな心配ないのにな……俺の好きな女は他にいるし!」

柚希「え?」
政喜「なのに、その女は違う男と結婚したらしいじゃん!」
柚希「え……あの…」
政喜「あ!あと忠司のこと、聞いたよ。悪かったな……俺が紹介したから…」
柚希「ううん。政喜くんのせいじゃないよ…
忠司くんも寂しかっただけだったと思うの」
政喜「柚希は優しいな。いつも…
裏切られても信じて、また裏切られる」
柚希「そう…だね…」

政喜「でも…そうゆうとこ、俺は大好きだよ!」
柚希「え……」
政喜「……って、言ったの覚えてる?」

大翔「おい!いい加減にしろ!?」
中也「柚希、コイツ誰!?さっきから親しく話してさ!」
大翔「柚が俺達以外の…しかも男と普通に話してるのとか、あり得ねぇんだけど?」

柚希「あ、政喜くんは響ちゃんの元・旦那さんだよ」
大翔「コイツが?」
中也「あの響子の?」
柚希「うん!で、将大さんのお友達さんなの」
大翔「おっさん以外の物好きだ」
中也「確かに!あの響子のどこがよかったの?
“響鬼”だぞ!」

政喜「てか、お前等こそ柚希の何?」
柚希「紹介するね!
こっちが大翔。私の旦那さんなの。
で、中也くん。大翔の弟さん」

政喜「へぇー、お前等か!
毒蜘蛛兄弟。もう一人いるはずだが」
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