丸重城の人々~後編~
広子「着いたわ!」

駅に着き電車を降りて、広子が伸びをする。
響子「えーと、どっち?」
英里「ちょっと見せて?
…………こっちね!とりあえず、荷物を預けてからの方が楽だから!」
柚希「英里さん、凄い!」
響子「頼もしいわ!」
英里「いつもはどうやってたの?」

柚希・響子・広子「大翔任せ!」
響子「最近は、将大任せね」
英里「………」

広子「だって、面倒なのよ!」
響子「面倒臭い」
柚希「私、方向音痴なの。
それにこんなだから、余計に……」
英里「さすが!個性豊かな丸重城……!」

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広子「キャー!ユン様の触った手摺、ユン様の見た景色!あ!これは!ユン様の座ったベンチ!!」

響子「広さんが、少女みたいだ」
柚希「可愛い~!」
英里「フフ…広子さん、写真取りましょうか?」
広子「よろしく!」
一通り見て堪能した広子。
三人に向き直り言った。
広子「次は腹ごしらえよ!鰻食べに行くわよ!」

英里「パワフルな人……」

柚希「凄い!!」
響子「これ…特上?」
英里「鰻が大きい…」
広子「当たり前でしょ?みんなに食べさせるなら、最上級の物に決まってるわ!
男がいないんだから、贅沢しないと!」

「「「いただきます!!」」」
広子「召し上がれ~!」

柚希「んーー!美味しい~!」
響子「鰻が溶けたわ…!」
英里「幸せ~!」
広子「ん!イケるわね!」
四人とも、鰻を堪能したのだった。
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