春なんて来なければいいのに、な。

新学期を目前に控えたある春の日。

高台にある公園で、
お花見と称した__デ、デート中です。


「もうすぐ新学期だねー!」


「楽しみだねぇ〜♪」とはしゃぐ私の横で、


「‥俺、春嫌いなんだけど。」

「‥あ、そーですか‥‥‥。」


つまらなさそうに返事をしたこの男の子は、
私の‥か、彼氏の高坂 夜絃。



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