世にも歪な恋物語
「センパイに頼まれたのは、男の方だったから。まとめて始末したことバレたら。ビックリするだろうな」
オレは、センパイを、笑顔にしたいわけじゃない。
明るく笑う姫には微塵も興味がない。
いつだってドキドキさせられたのは、センパイの闇の部分。
だから、オレがセンパイに新たな絶望を植え付ける。
優しいヒーローになんて、なるつもりない。
これでセンパイが怯える対象は、オレになった。
もう、死のうなんて考えないでくださいね?
「ただいま。琴センパイ」
センパイにはオレの傍で
美しく、そして儚く、灯り続けてもらいます。
「もう。邪魔者は、いなくなりました」
オレと愛し合いましょう。
【END】