世にも歪な恋物語
「君は。好きだって言われたら好きになるの?」
「え?」
「告白されて――想いを寄せられて意識し始めたってことだろ。さっきの話」
「……まあ」
連絡先を聞かれなければ、わたしから声をかけることはなかったと思う。
「でも。きっかけは、彼からというだけで。告白されたからといって、相手がだれでもよかったとは思いません」
「どうして」
「やっぱり、気が合う人と、そうじゃない人っているじゃないですか」
「彼とは気が合うんだ」
「……そうですね」
公園で話してると、時間があっという間にたつ。
楽しすぎて。
わくわく、ドキドキして、その夜はなかなか眠れなくて。
「たぶん。今は。わたしの方が、好きです」