再会は涙色 ~元カレとの想い溢れる一夜からはじまる物語~
麻衣の病状を教えてもらえたのは、それから2時間以上たってからだった。
救急救命室から出て来た医師。
その術衣に、なまなましい血痕を見て、稜真は嫌な予感が不安に変わる。
「野川さんのお知り合いですか?」
「はい。彼女の家族は母親しかいなくて、住んでいる場所が県外なので、病状が分かってから来てもらうことになりました。代わりに状態を教えてください。」
稜真の説明に医師が話を始めた。
「おそらくですが、交差点で貧血を起こして倒れたところを、走行中のバイクと接触したと思われます。」
「・・・麻衣は?お腹の子は無事ですか?」
「お腹のお子さんは今は生きています。しかし、全身を強く打っています。数日は経過を診ないと何とも言えません。野川さん自身も強く頭を打ち、少量の頭蓋内出血が見られます出血が増えるようでしたら手術も必要になります。左腕を骨折していて、足は骨折は見られませんが裂傷があり縫合しました。出血があり全身にうまく酸素が回らなかったため輸血をしました。」
「・・・」
想像以上の状態の悪さに、稜真は言葉に詰まる。
救急救命室から出て来た医師。
その術衣に、なまなましい血痕を見て、稜真は嫌な予感が不安に変わる。
「野川さんのお知り合いですか?」
「はい。彼女の家族は母親しかいなくて、住んでいる場所が県外なので、病状が分かってから来てもらうことになりました。代わりに状態を教えてください。」
稜真の説明に医師が話を始めた。
「おそらくですが、交差点で貧血を起こして倒れたところを、走行中のバイクと接触したと思われます。」
「・・・麻衣は?お腹の子は無事ですか?」
「お腹のお子さんは今は生きています。しかし、全身を強く打っています。数日は経過を診ないと何とも言えません。野川さん自身も強く頭を打ち、少量の頭蓋内出血が見られます出血が増えるようでしたら手術も必要になります。左腕を骨折していて、足は骨折は見られませんが裂傷があり縫合しました。出血があり全身にうまく酸素が回らなかったため輸血をしました。」
「・・・」
想像以上の状態の悪さに、稜真は言葉に詰まる。