再会は涙色 ~元カレとの想い溢れる一夜からはじまる物語~
まだもうろうとしているのか、麻衣の反応は不安定だった。
理久は麻衣から伸ばされた手を握り一緒に検査室に向かう。
「ここでお待ちください。」
看護師に言われて廊下で立ち止まると麻衣が離された手をもう一度ピクリと動かす。
視線ははっきりと理久の方に向けられていた。
「ちょっと待ってください。」
理久は麻衣が何かを言いたそうにしていることに気が付いて看護師に声をかけた。
看護師も麻衣の様子に気が付き、ストレッチャーをとめる。
「麻衣、どうした?俺はここで待ってるから、ちゃんと調べてもらおう。すぐに終わるから。」
理久の言葉に麻衣は首をかすかに横に振る。
「どうした?」
酸素マスクをつけている麻衣の口元に理久は耳を近付ける。
「・・・あかちゃ・・・たすけて・・・うみ・・・たい・・・」
赤ちゃんを助けてほしい、産みたい。
麻衣の言葉をしっかりと聞き取った理久。
理久は麻衣から伸ばされた手を握り一緒に検査室に向かう。
「ここでお待ちください。」
看護師に言われて廊下で立ち止まると麻衣が離された手をもう一度ピクリと動かす。
視線ははっきりと理久の方に向けられていた。
「ちょっと待ってください。」
理久は麻衣が何かを言いたそうにしていることに気が付いて看護師に声をかけた。
看護師も麻衣の様子に気が付き、ストレッチャーをとめる。
「麻衣、どうした?俺はここで待ってるから、ちゃんと調べてもらおう。すぐに終わるから。」
理久の言葉に麻衣は首をかすかに横に振る。
「どうした?」
酸素マスクをつけている麻衣の口元に理久は耳を近付ける。
「・・・あかちゃ・・・たすけて・・・うみ・・・たい・・・」
赤ちゃんを助けてほしい、産みたい。
麻衣の言葉をしっかりと聞き取った理久。