再会は涙色  ~元カレとの想い溢れる一夜からはじまる物語~
「・・・っ!!」
「麻衣」
昼間のリハビリで疲れ切った麻衣が、夢にうなされているのを見て、理久が起こす。
できればゆっくりと起こさずに眠らせてあげたい。
でも、麻衣があの日の事故の悪夢を見てうなされることが続いていた。

優しい声で、麻衣の髪を撫でて起こす理久。

悪夢から覚めた麻衣は理久に手を伸ばす。

そんな麻衣に理久はふっと微笑み、麻衣の隣に横になり抱き寄せる。

「うなされてた」
「・・・うん・・・」
「平気か?水飲むか?」
「大丈夫・・・ありがとう。」
まだ小刻みに体を震わせている麻衣。
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