再会は涙色 ～元カレとの想い溢れる一夜からはじまる物語～

麻衣と理久の子はどちらかの仕事がない日は、どちらかが、忙しい時は麻衣の母が来て面倒を見てくれている。

理久と麻衣のマンションの一室に、稜真と麻衣の仕事部屋を作り、理久の事務所のそばのビルの会社本体以外でも仕事ができるようになっている。

「次は5分後だな。」
「私もそう思う。」
部屋に戻ってきた麻衣に言う稜真。
「ミルクのみ終わって、眠らなくてぐずる、呼ばれるってパターンだな。」
作業をしながら言う稜真に同感だと思いながら麻衣も仕事に戻る。

正直、仕事と育児の両立は忙しい。
だからこそ、理久や母の協力が不可欠だった。

「もはや稜真も子育て、できるくらいの知識があるね。」
「だろ？俺もそう思う。」