再会は涙色  ~元カレとの想い溢れる一夜からはじまる物語~
~♪

その時稜真の携帯が鳴った。
「はい、加藤です。」
稜真は冷静な声を出しながら麻衣に待っていた連絡だと携帯を指さして伝えてくる。
麻衣はすぐに稜真に近づき、携帯電話を挟むようにして、稜真にくっつく。

『今回の企画、お二人に任せてよかったと思う内容でした。このまま話を進めさせてください。』
その声に二人は電話の向こうに気づかれないようにガッツポーズをしてハイタッチをする。

いくつかの確認事項や変更事項はあるものの、ほとんどが二人の考えた内容話を進められることになり、麻衣と稜真は喜びに沸いた。

そこからはさらに忙しい日々を送ることになり、麻衣はまるで理久との再会が夢の出来事だったかのように思えるくらい、余裕のない毎日を過ごした。
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