再会は涙色  ~元カレとの想い溢れる一夜からはじまる物語~
「行ってきます。」
理久は何かを悟ったかのように麻衣に言うと、ステージに戻っていった。

理久の背中を見送る麻衣。


「俺たちも見に行くか。」
自分たちの役目が終わり、稜真は片づけをするよりも理久の姿を実際にチェックしに行こうと麻衣に声をかけた。

「うん」
麻衣は理久の姿を後ろから見つめる。

スポットライトを浴びながら、歌う理久。

理久のことが好きだ。
理久の歌が好きだ。

スポットライトを浴びて、気持ちよさそうに夢を味わう理久も・・・好きだ。
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