甘いキミに、一生愛されたい。
「っ……もう離さなくてもいい?ならいいけど」

「ええっ……!ま、まぁ!HR始まるし、とりあえず教室行こう?」

「そうだね」



 自分の机に座っていると、転校生が来ると言う噂が聞こえてきた。

 ほ、本当に転校生、くるのかなぁ……?

「よーし、転校生、きてくれー」

 わ、くるっぽいっ……。

 ガラガラと学校ののドアが開くと共に、女子の目はハートマークに変わってしまった。

 次第に、「キャー!」という黄色い声が教室中に響き渡り、耳を塞いでいる人もいる。

 そして、教室に入ってきたイケメンさんを男の子達は睨みつけている。

 そして、どうでもよさそうにしている人も。

「東凛音(アズマリンネ)です。よろしく」

 あれっ……?東、凛音……?

「っ!苺?」

「あず?」

 や、やっぱり……!!

 苺とは、私の、ちょっとしたニックネームだ。
< 109 / 168 >

この作品をシェア

pagetop