甘いキミに、一生愛されたい。
「い、いいのっ……?」

「ふふっ、奈結の為ならなんでもするからね」

 そう言って、王子様キラキラスマイルを見せてきた夜毎が、思わず眩しすぎて目を逸らす。

 本当に、夜毎は、私をお姫様のようにしてくれるなぁ……。

 ……じゃあ、お言葉に甘させてもらおうかなぁ……。

「じゃ、じゃあ、お願いしますっ……!」

「ふふっ、了解」

 ううっ……やっぱり笑顔が眩しいすぎるよぉ……。

 そんなことを思いながらも、今日という日を平和に過ごした。

 ——そして、それから数日間は、特になにもなく、平和に過ごしてきた。

 だけど——ある日、事件は起きた。

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