甘いキミに、一生愛されたい。
 そして、すごく広くて綺麗な部屋に連れて行かれ、ふかふかなソファに座らせてもらっている。

コンコンッ

 ごくりと息を呑み込む。

 た、多分お相手さんだ……。

 よ、夜毎な訳ないよね……?夜毎の、ご兄弟さんとか?それか、ただたんに夜毎のお母さんのそっくりさんだったとか?

「こんにちは、奈結。」

「っ!」

 それは、スーツに身を包んだ、いつもの倍カッコよくなっている夜毎だった。

 あ、あんなに優しく甘い声で名前呼ばれたのなんて、初めて……!

「じゃあ、お義母さん、奈結と婚約させていただいていいですね?」

 お、お義母さん!?

「ええ!もちろんよ〜」

「お、お母さん!?」

 な、なに勝手にっ……!
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