甘いキミに、一生愛されたい。
 ……なら、俺は悪いことをしたかもしれない。

 奈結はお人好しだから、余計にその可能性がある……。

ガチャン

「っ……奈結……?」

 なんでまた……?

「このバカァ!!!!!」

 そう言って、思い切り腹を殴られた。

 次第に目の前は暗くなっていってしまった。

 ……奈結、コイツ、腕をまたあげたっ……。

バタンッ。



「んっ……」

「あ……!起きた……?」

「奈結……?」

 自分の顔を覗き込んできている奈結。

 本当、やめてくれ……これ以上俺を苦しめないでくれ……。

「夜毎のおバカっ……なんで熱なのにきたのっ……!ちゃんと寝てなさいっ……!!あと、私の話を——」

「……やめてくれ、奈結」

「へっ?」

 アイツに抱きしめられて、否定もせずに、ただいた奈結。

 もうアイツのことが好き、付き合ってるとしか考えられないんだよな。

 それに、俺には持ってないものを凛音はたくさん持っている。

 だから、俺はアイツにとてもじゃないけど敵わなかったんだ。

「お前は、アイツと付き合ってるんだろ、もういい。アイツのところに行け、いろ、俺と関わるな。」

「はぁ!?なに言って……」

「本当のことしか言ってないだろ、ほら早く……」

「夜毎、だから——」

「明日は2人でゆっくり楽しめるよ。じゃあな」

「よご——」

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