甘いキミに、一生愛されたい。

「はぁ……本当、可愛い……」

「よごくんはかわいーぃ」

「まーたそんなこと言って……」

「！てめぇ！！姉ちゃんになにをした！！」

「んむっ……あれぇ？湊人……？湊人だあぁー！！！」

　俺からパッと身軽に降りて、奈結の弟、湊人に抱きついた奈結。

「姉ちゃんっ……！！大好きっ……！！」

「うー！私もだよぉ！！」

　……シスコン……ブラコン……。

「どうしてきたの？私に会いたくなっちゃった！？」

「うんっ……」

「うー！！！可愛いー！！」

　なんで、湊人いるんだよ……？……家、パスワード式だから、奈結が教えたのだろうか……。

　そう言ってまた湊人に抱きついた奈結。

　……すげー……兄弟愛……。

　俺も兄貴がいるけど、こんなことにはならない……。

　まぁ、男同士だし、当たり前かもしれないけど……。

　そんなことを思っていれば、チュッとキスをした奈結と湊人。

「……奈結……？」

「み、湊人、あのっ……そ、それは、もうやめよう……？」

「え？なんで？学校行く前と帰ってきたあとと寝る前と起きた時前までずっとチューってしてくれたのに？」

「……は……？奈結……？」

「あ、あの！！ち、違うの、これはっ……」

「僕が小学生だからだめ……？」

「そ、そういうことじゃなくてっ……！」