甘いキミに、一生愛されたい。
「はぁ……ほら、早く支度するよ」

 本当のところ、奈結と2人だけでデートしたい。

「うんっ……!」

 だけど、こんなに楽しみにしていた奈結を見たら、仕方がない。

 そう思い、今日というダブルデートの一日が幕を開けた。



 遊園地につき、集合場所で彩葉達を待つ。

「あ!彩葉ちゃんー!」

「奈結!」

 駆け寄ってきた彩葉の後ろには、俺よりも少し背の高い男がゆっくりこちらに向かってきている。もちろん、そいつも十分顔面がいい。

 こんな美形が歩いてたら、周囲の視線が釘付けになるに決まってる。

 きっとナンパされたり逆ナンされたり……。

 面倒くさいんだろうな。ボディーガードでも連れてくればよかった……。

< 162 / 168 >

この作品をシェア

pagetop