甘いキミに、一生愛されたい。
「え?ドキドキしてないように見える?」

「へっ?」

 次第に夜毎は私の手を引き、自分の心臓あたりのに当てる。

「っ!」

 す、すごく、ドキドキしてる……?

「心臓、うるさいでしょ?」

「ど、ドクドク言ってるっ……!」

 わ、私よりも速い……?

「そんなに可愛い顔してると、キスしちゃうからね」

「ええっ……!?」

 な、なんか、デレデレタイムっ……?

「キスする?してもいいよ?」

「い、いいっ……!」

「可愛い顔したからアウトね」

 そう言って、ちゅっと口付けられた。

 でも、それを理解したのは、10秒くらいあと。

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