甘いキミに、一生愛されたい。
「なんでおうちとかだと優しいの?」

「見えないところでデレデレしないと、奈結が可愛い顔ばっかりしちゃうでしょ」

「っ……」

「なに顔赤くしちゃってるの、ほら、車きたし乗るよ」

「う、うんっ……」

 スマートに手を引いて、私を車に乗せてくれた夜毎に、ドキドキしっぱなしだ。

「ふふっ、顔赤いね」

「っ……!よ、夜毎のせいだもんっ……!」

「ふふっ、そっか」

 そう言って、優しく私を抱き寄せた夜毎。

 顔は色白で、男の子とは思えないほどまつ毛が長くて、冷たくて細い手。

 だけど、抱きしめられると暖かい。

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