甘いキミに、一生愛されたい。
 こ、この2人、なんやかんや仲がいい、んだよね……?

「奈結、メガネは?」

「あっ……こ、壊れちゃったのっ……」

「じゃあ今日はずっとここにいろ」

「ええっ……!?」

 そ、そんなめ、メガネくらいなくても、きっと大丈夫なのに……。

「へ、平気だよ!」

「なにが?俺が平気じゃないんだ」

 そ、そう言われてしまうと……。

「ほら、お願い」

「ううっ……わ、わかったよぉ……」

 もぉ……。

 で、でも、教室にいると視線が痛いし、ちょっとだけ助かったかも……。

「もー!可哀想だよ」

「あ”?黙っとけ」

「うゎ、怖……」

「奈結、ここにずっといるなら、ウイッグとってもいいぞ」

「え!本当?」

「ああ」

 やったぁ!

 ウイッグを取って、ソファの端にメガネと共に置いておく。

「うゎ、本当美人だ……」

「ええっ……!?お、お世辞でも、嬉しいっ……!」

「っ……まじで可愛いね……」


< 79 / 168 >

この作品をシェア

pagetop