甘いキミに、一生愛されたい。
「え?なに?あるかもなの?」

「まぁ……わかんねぇな」

「っそ。おもんないの〜」

「うるさい」

 休み時間になったら、夜毎の隙をついて奈結に会いに行こう。



 休み時間——。

 ガラガラ。

 教室のいたって普通なドアを開けて、室内に入る。

 まぁでもそこは別の場所で、まるで城の一部屋のようだ。

 ちょこんとソファに座っている奈結。

「あっ!千里くん、来てくれたんだねっ」

 にこにこと嬉しそうに微笑む奈結。

 や、ヤバイ、心臓がぶち抜かれたみたいだ……。

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