甘いキミに、一生愛されたい。
 決して認めたくはないけれど、ピッタリの言葉なのかもしれない。

 そんなことを考えていれば、すぐに家に着いてしまった。

「ただいま、奈結」

「お、お帰り、夜毎」

「うん」

「……?」

 いつもなら、抱きついてるけど、そうにもいかない。

 そう思ってソファに座っていれば、後ろから首に手を回されて、奈結に抱きしめられた。

 一瞬なにが起きているのかわからなかった。

 やばい、嬉しすぎる……。

 あんなことを考えていたあとだというのに、また愛おしさが溢れる。

 もう、どうしようもなく、奈結に溺れているみたいだな、俺……。

< 98 / 168 >

この作品をシェア

pagetop