不良男子と私の話。
「ら…紗良!紗良!」
気づいたら、寝ていたらしい…
ママが私の名前をどこかで呼んでいるみたい。
これは夢なのか?それとも現実?
それさえも、わからなかった…
目を開けると、ママが私の体を揺らして起こしている様子だった。
『…ママ』
「紗良、何でこんなところで寝てるの?」
『気持ち悪くて…立てない』
「ここで寝てたらもっと風邪引くわよ」
と、
ママが私を立たせてくれた。
数時間ぶりに立つことが出来て、部屋に戻ってくる事ができた。
まだ、少しだけ気持ち悪さが残っているけど…さっき程ではない。
けど、
念のため湊には会わない方がいい。
『体調崩しちゃった。会えない〜』
「大丈夫?ゆっくり休めよ〜」
と、
優しい湊の言葉に変に感動してしまった。
メンタルが弱い時は何でも泣けてくる…
とりあえず、湊に会いたい〜
早く、体調を治して…復活しかない。