不良男子と私の話。
クラスに入った瞬間、「紗良っち、おはよう」とクラス全員の大歓迎を受けた。
よく、わからないけど…テンションが高くて、久しぶりの学校って感じだった。
こんな、うるさかったっけ?
何だか、よくわからないけど…
と、思いながら席に座った途端…急に誕生日の歌を歌い始めたクラスメイト。
『私の誕生日?』
「そうだよ」
嬉しいけど、私の誕生日は昨日なはず。
昨日だったのにも関わらず、お祝いをしてくれて嬉しい。
『ありがとう〜』
気づくのが遅かったけど、黒板にも「紗良happy birthday」と書いてあった。
少し早く、準備をしてくれていたのかな。
そう思うと、嬉しかった。
うちのクラスは他のクラス以上に全員と仲が良くて、毎月一回は誰かしらの誕生日を祝っている気がする。
いつもは、準備する側だったけど…祝ってもらう側は更に良い気分になる。