不良男子と私の話。
とりあえず、痛みがない落ち着いている間に湊に電話をした。
寝ている湊が起きるはずない…
けど、早く湊に来てほしい。
安心材料が欲しかった。
親にいてもらうのもいいけど…今、私が求めているのは紛れもなく湊だった。
そんな思いで電話をし続け、8回目でやっと出てくれた。
「まじうるさい。何?」
『紗良だけど…陣痛来たっぽい』
「え?」
『陣痛来たかも!』
「かけ直す」
と、
言ってすぐに電話が切れた。
寝起きでそんなこと言われても…って感じだよね。
けど、早く!
なかなか折り返しの電話が来ない事にイライラが増していった。
『ぃ、痛い!』
『湊、何してんの!』