不良男子と私の話。
それからというものの、転校生と彼女が一緒にいる姿をよく見かけるようになった。
彼女は、
転校生と一緒にいて楽しいのかな。
やっぱり、好きなのかな。
私達には見せない顔を見せるのかな。
何て、
くだらない事を考えていて笑った。
自分馬鹿なの?と問いかけてあげたい。
考えても無駄。
行き着くところは全てそこなのに…いつの間にか考えて馬鹿馬鹿しかった。
「おい!」
『何?』
「帰る」
『自分で言って帰って』
「無理」
『言えないなら、帰るのやめれば?』
と、
言うとほっぺを掴まれ、痛くされた。
何なの、こいつ!
『やめて!』
「反抗すんな、くそ!」
『クソじゃないから』
急な口喧嘩に、周りの友達も驚いていたけど…私も、驚いている1人。
いつまでも、
いい人ぶってるのも疲れてしまったよ。
転校生は「うるせぇ」と言って帰っていった。
うるさいのはどっちだ。
私からしたら、転校生の方がうるさい。
後から、先生に聞いたけど…やっぱり、先生には言わずに帰ったらしい。
最低なやつ。