不良男子と私の話。




引っ越しした先の近くで通える幼稚園。


それに、

朝陽が楽しいと思える幼稚園がいいな。



そんな思いで、湊と探し…朝陽が「帰りたくない、まだ遊びたい」と言うくらい気に入った幼稚園に決めた。




先生達も優しくて、お庭も大きいし…

朝陽にとっては、いい環境だと思う。



朝陽らしく、たくさん楽しんでくれたらママとパパは嬉しいな。





無事、決まった。

と、思ったら…もう3月の中旬だった。






1日1日が早すぎて、ヤバい…

やる事が多すぎて、気分はおばさんだった。






高校の卒業式


わざわざ湊は仕事を休んでくれて「友達と遊んできていいよ」と言ってくれたけど…私は湊と朝陽といたくて、すぐに帰宅した。





「紗良の制服姿も見納めか」

『どう?』


と、

湊に聞いたつもりが朝陽に「ママ、可愛い」と言われキュンキュンしてしまった。




『さすが、朝陽』

「さすが、パパの子だな」

『さすが、ママの子だな』




お互い、自分を褒めて高めている…

何だか、イタイ家族みたいになっている。



けど、仲良しでいいよね…と言うことにしとこう。





< 388 / 425 >

この作品をシェア

pagetop