不良男子と私の話。
引っ越しした先の近くで通える幼稚園。
それに、
朝陽が楽しいと思える幼稚園がいいな。
そんな思いで、湊と探し…朝陽が「帰りたくない、まだ遊びたい」と言うくらい気に入った幼稚園に決めた。
先生達も優しくて、お庭も大きいし…
朝陽にとっては、いい環境だと思う。
朝陽らしく、たくさん楽しんでくれたらママとパパは嬉しいな。
無事、決まった。
と、思ったら…もう3月の中旬だった。
1日1日が早すぎて、ヤバい…
やる事が多すぎて、気分はおばさんだった。
高校の卒業式
わざわざ湊は仕事を休んでくれて「友達と遊んできていいよ」と言ってくれたけど…私は湊と朝陽といたくて、すぐに帰宅した。
「紗良の制服姿も見納めか」
『どう?』
と、
湊に聞いたつもりが朝陽に「ママ、可愛い」と言われキュンキュンしてしまった。
『さすが、朝陽』
「さすが、パパの子だな」
『さすが、ママの子だな』
お互い、自分を褒めて高めている…
何だか、イタイ家族みたいになっている。
けど、仲良しでいいよね…と言うことにしとこう。