不良男子と私の話。




まだ友達には湊と恋愛関係になったことは伝えていないから、昼は友達と一緒に食べていた。




けど、

湊に会いたい気持ちが止められなくて…


『トイレに行く』と嘘を言って教室を離れたのはいいものの湊がどこにいるからわからない。





こんな寒いのに…まさか、屋上にいるかな。

と、

半信半疑で行ってみたら、やっぱりいた。





『風邪引くよ』

「おっ、紗良」


と、

言って私の肩に手を回してきた。




顔が近くて、ドキドキしたけど…その後、キスをされて更にドキドキしていた私。



既に、心臓が持ちそうにない。




『帰った後、怒られた?』

「施設の長に呼び出されたけど…」

『何で、家出したの?』

「一種の反抗だな」

『誰かと喧嘩したの?』

「まぁ、そんな感じ」

『喧嘩しちゃダメだよ』


と、

言うと誤魔化すように顔を近づけてきたから…返事を言わそうと顔を離すとふてくされた湊。




そんな、湊も可愛かった。


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