不良男子と私の話。
事実
授業の半分、寝て過ごしている湊。
その精神が私にもほしい…
授業が終わり、初めて湊と帰りを共にした。
ここからは、今まで踏み入れた事のない時間だから少しドキドキするけど…一緒にいられる嬉しさの方がある。
部活に所属している友達が多いから、だいたい一人で帰ることがほとんどだった。
これからは、
湊と一緒に帰れると思うだけで嬉しかった。
『湊の施設はどこにあるの?』
「電車で帰る」
『電車?遠いの?』
「うん」
『何で、ここに転校してきたの?』
私は、気になった一心で聞いてしまった。
…が、
聞いた後に少し後悔した。