不良男子と私の話。
『探したよ』
「今きた」
やっぱり、私が見つけられなかったわけじゃないという事がわかってスッキリした。
奏の肩を借りて、
ベンチに座った瞬間、冷たすぎて驚いた。
『冷た!』
「スカート短くしてるからだよ」
『長くしたら、ダサいじゃん』
「まぁな」
ふざけてスカートを長くしてみたけど…奏に鼻で笑われたからやめよう。
自分でも、違和感すぎて…笑えた。
冬は寒すぎるけど、我慢した方がマシ…
『何してたの?』
「紗良の事考えてた」
『嘘ばっか』
「本当だよ」
『なら何考えてたの』
「恥ずかしいから教えない」
『絶対嘘じゃん』
そんなくだらない話をひたすらしていた私たち。
何気、楽しかった。
それに、寒さを忘れて話しに夢中になっていた。