【しょくざい】第2話【幸福論】
麻薬を使用して死ぬのと麻薬を知らずに生きるのどっちが幸福なのだろう。果てしない快楽を知らないで生きることは本当に幸せな事なのだろうか、その時設楽はしない方と口に出そうとしたがそれを飲み込んだ。喉がなる、確かに生前似たようなことを考えた事もあった早くて楽しい人生か長くつまらない人生、これなら多くの人間が早くて楽しい方を選ぶのでは無いだろうか、これですら議論は及ぶ。同じでは無いが似ている気はする麻薬を使用して死ぬ、麻薬をやらずに生きる。物によっては世の中の快楽のトップになりうる物あるらしい。そう考えると1番の快楽を知らないで死ぬことは不幸な事かも知れない。
 死んでいるからもうどうする事も出来ないのだが、もう一度生きるとしたらどうだろうか薬物に手を出すだろうか、人間の禁忌にに手を付けたからここに落ちたのだからもしチャンスがあったら使っていたかも知れないと思っていた。
 人生とは何なのだろう。記憶を失い長く短い生にしがみつき禁忌を侵さずに死んでいく。それはとても不幸なものでは無いか。必ず終わりを作るなら好きな事をした人間が得ではないか禁忌を犯したからここに縛られているが純新無垢な魂はまた人生を与えられる、それは酷なものでは無いのか、この世界には人生にはいや生物には幸福なんてもの存在しないのかも知れない。設楽は頭を悩ませていた。
 しかし麻薬を使用した人間の周りにいた人間を不幸にする可能性は大きいのかも知れない。幻覚や暴力で周りに迷惑をかけてはどうしようもない。
 使用している本人が幸福でも被害に会う人間もいるし仮に人を殺めでもしたらそいつも一緒に地獄の住人だ。
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