【短】泣きたいほどに叫びたいほどに、私はただきみが好きだから
あと何回、きみが好きだという言葉を飲み込めば、この苦しさから解き放たれるんだろう?
はらはらと頬を伝わる冷たい雫に、私は負けそうになり、途中で立ち止って大声を出したかった。
好きだよ。
好きだよ。
大好きだよ。
そんな思いを胸に幾つも抱いて、私はゆっくりと岳人への想いにフタをしていく……。
多分、これが人生初めての最大の失恋。
私から告白する前に、途切れた恋ゴコロ。
でも、今はけして後悔していない。
岳人の心を傷付けなかった自分が、…ただそれだけが愛しいから。
ほら、今も。
先輩の、隣で照れくさそうに笑ってる岳人を視界の端に追い込んで、私はそっと学校を後にした。
さよなら、私の学び舎。
さよなら、私の恋ゴコロ。
そして、さよなら、愛しい人…。
この想いを胸に、私は前を向いて歩き出すから…。
Fin.
はらはらと頬を伝わる冷たい雫に、私は負けそうになり、途中で立ち止って大声を出したかった。
好きだよ。
好きだよ。
大好きだよ。
そんな思いを胸に幾つも抱いて、私はゆっくりと岳人への想いにフタをしていく……。
多分、これが人生初めての最大の失恋。
私から告白する前に、途切れた恋ゴコロ。
でも、今はけして後悔していない。
岳人の心を傷付けなかった自分が、…ただそれだけが愛しいから。
ほら、今も。
先輩の、隣で照れくさそうに笑ってる岳人を視界の端に追い込んで、私はそっと学校を後にした。
さよなら、私の学び舎。
さよなら、私の恋ゴコロ。
そして、さよなら、愛しい人…。
この想いを胸に、私は前を向いて歩き出すから…。
Fin.