世界でたった1人の君へ


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翌朝目を覚ますとリビングのソファで寝ていた

あの後のことはよく覚えていない


思い出したくもないことを思い出し
意識を無くすように眠ったのだろう


時計を確認すると5時を指していた


行きたくはないが学校の用意をする

何となく携帯を確認すると陸から連絡が来ていた


『今日会えない?』


送信時間は1時間ほど前
今日の放課後は空いている


だが本当に会っていいのだろうか。
でも陸からの誘いは珍しい


『夜なら空いてる』


軽い女だとは見られたくない
せめてものプライド

素っ気なく返事を返しトーク画面を閉じた


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