世界でたった1人の君へ


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陸と会って2週間が経過した
こんなに日にちが空いたのは初めてだ


これ以上陸と会っては行けない気がした
自分の感情を抑えられない気がするから


「…ーし…もしもーし…!!」

「…わっ、びっくりした」


陸のことで頭がいっぱいで
綺羅の存在に気づかなかった

綺羅は幼稚園からの幼なじみ
多分遊んでる、?ギャルっぽいけど優しい


「まーた旦那の事考えてんでしょ」

「旦那じゃないですー」

「まーだ捕まえてないの!?」

「言ったじゃんもう付き合わないよって」

「まーだ引きづってんの?」


コクリとそっと頷くと
綺羅はそれ以上何も聞いてこなかった

「榎恋が決めたことならなんも言わないけど
どっかの子猫に盗られて後悔すんのはあんただからね」

その言葉にもう一度頷いて窓の外に目を移す


出来ればそうなって欲しいなんて思ってしまう私はつくづく最低なんだろう




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