ファイヤークイズ午後の部
もしかしたらまた人間……?


そんな嫌な予感ほどよく的中する。


《まずは大切なものを見て見ましょう!》


そう言って出て来たテーブルには1人の女性が拘束されていた。


見たことのある女性。


あの、写真の女性だった。


その瞬間一真の表情が一変した。


「夏子!!」


大声でそう叫び、拘束具を必死で外そうともがき始める。


しかし、簡単に外れる拘束具ではない。


女性が一真へ視線を向けた。


その肌はとても白く、炎が反射して赤く染まっている。


「一真!!」


凛とした鈴の音のような声で叫ぶ。
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