ファイヤークイズ午後の部
《当然でしょう。あなたたちのことは、この学校もろとも購入したんですから》


今までのふざけた口調ではなく、低く威嚇するようなアナウンスに背中がゾクリと寒くなった。


クイズに答えても解放されない。


これから先どうなるかわからないと言う事だった。


あたしは唾を飲み込んでお母さんを見た。


この後どうなろうとも、今はとにかくお母さんを助けないといけない。


《では、クイズです!》


一瞬にしていつもの口調に戻るアナウンス。


《あなたが両親に黙って会っていた人物は?》


そんなの1人しかいなかった。
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