ファイヤークイズ午後の部
友香のその気持ちは異常な執着心だった。


しかし、当の淳士はさっきから友香と視線を合わせようともしなかった。


もう、2人の関係は完全壊れてしまっているように感じる。


「ねぇ淳士、久しぶりだね? 1年ぶりくらい? こっちを見てよ、あたし可愛くなったよね?」


友香がすがるように言葉を投げかける。


すると淳士が軽く友香へと視線を向けた。


その表情は嫌悪がにじみ出ていた。


これ以上淳士に話しかけない方がいい。


きっと友香はもっと嫌われることになるだろう。


そう思ったけれど、友香は淳士が見てくれたことで頬を高揚させている。


「淳士! あたしだよ、友香だよ! ねぇ、あたしは淳士に相応しい女になったでしょ!?」
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