ファイヤークイズ午後の部
あたしはそれぞれの顔を脳に焼き付けた。
この3人がいなければ、あたしの祖母は自殺なんてしなかった。
大きな家で、たった1人孤独に首を吊ることなんてなかった。
生きていれば、今頃あたしの家族とも和解していたかもしれない。
そんな可能性を、こいつらはすべて奪い取ったんだ。
あたしは覚悟を決めて、ボタンに右手を乗せた。
周囲の炎で熱されて、思った以上に熱を持っている。
しかし、手は離さなかった。
「やめて!!」
友香が目を見開いて叫ぶ。
あたしは誰にも聞こえないよう小さな声で呟いた。
「さようなら」
少しだけ右手に力を込めた次の瞬間3人の体は突然発火し、炎に包まれて見えなくなってしまったのだった……。
END
この3人がいなければ、あたしの祖母は自殺なんてしなかった。
大きな家で、たった1人孤独に首を吊ることなんてなかった。
生きていれば、今頃あたしの家族とも和解していたかもしれない。
そんな可能性を、こいつらはすべて奪い取ったんだ。
あたしは覚悟を決めて、ボタンに右手を乗せた。
周囲の炎で熱されて、思った以上に熱を持っている。
しかし、手は離さなかった。
「やめて!!」
友香が目を見開いて叫ぶ。
あたしは誰にも聞こえないよう小さな声で呟いた。
「さようなら」
少しだけ右手に力を込めた次の瞬間3人の体は突然発火し、炎に包まれて見えなくなってしまったのだった……。
END