【コミカライズ】黒騎士様から全力で溺愛されていますが、すごもり聖女は今日も引きこもりたい!
ノアとジュリオの間に、剣呑な雰囲気がただよう。ジュリオが引き連れてきた軍人たちが剣に手をかけたので、アンジェラがルルを背にかばった。
ジュリオは、分かってないなと肩をすくめる。
「心が優しくては、国をよりよく導いていくのは困難だよ。それと比べて、僕なら上手にやっていける。戴冠したあかつきには、『一角獣保護法』なんてすぐに廃止するからね。国をゆたかにするために、魔晶石の採取と輸出はこの国には必要だよ」
「お言葉ですが、ジュリオ王子殿下。そうやって人間の利益を優先させて魔晶石をとってきたから、一角獣の飛来数が減ったのですわ」
ルルが反論すると、ジュリオは不可解そうに首を傾げた。
「減って何が悪いの? 飛来数が少なくなって、とれる魔晶石の数が少なくなったら、価値が高まる。いいことづくめじゃないか?」
「それでは、一角獣が絶滅してしまいます」
「絶滅してもいいじゃないか。それまでに十分な量の魔晶石がとれて、世界に流通していれば人間には何の問題もない。そうだろう?」
ジュリオは、分かってないなと肩をすくめる。
「心が優しくては、国をよりよく導いていくのは困難だよ。それと比べて、僕なら上手にやっていける。戴冠したあかつきには、『一角獣保護法』なんてすぐに廃止するからね。国をゆたかにするために、魔晶石の採取と輸出はこの国には必要だよ」
「お言葉ですが、ジュリオ王子殿下。そうやって人間の利益を優先させて魔晶石をとってきたから、一角獣の飛来数が減ったのですわ」
ルルが反論すると、ジュリオは不可解そうに首を傾げた。
「減って何が悪いの? 飛来数が少なくなって、とれる魔晶石の数が少なくなったら、価値が高まる。いいことづくめじゃないか?」
「それでは、一角獣が絶滅してしまいます」
「絶滅してもいいじゃないか。それまでに十分な量の魔晶石がとれて、世界に流通していれば人間には何の問題もない。そうだろう?」