【コミカライズ】黒騎士様から全力で溺愛されていますが、すごもり聖女は今日も引きこもりたい!
 ノアの膝に頭をあずけて、毛布にくるまって丸くなると、ノアは赤ちゃんを寝かしつけるように背をポンポン叩いてくれる。
 膝枕にドキドキが止まらないルルは、なかなか寝付けずに本を読むノアを見上げる。王子様みたいに美しい横顔を見ているうちに、いつの間にか眠りに落ちるのだ。

 他には、食堂へ向かうとき――。

「階段で転ぶとあぶないので、私がお運びしましょう」
「そう……ありがとう??」
 
 丈の長いネグリジェを踏んづけて転ぶことがあるので、心配してくれているのだろう。ルルは、ノアに横抱きにされて食堂へ運ばれ、決まった席に座らされる。
 ちなみに、食べ終わったあとの移動もノアの手を借りる。

 極めつけは、就寝する直前――。
 
「ルルーティカ様、今日はこちらの本をどうぞ」

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