【コミカライズ】黒騎士様から全力で溺愛されていますが、すごもり聖女は今日も引きこもりたい!
人知れず、巣ごもり体勢になるのを堪えていると、ジュリオ側に座ったマキャベルまでも口撃してきた。
「ジュリオ殿下ほど、人望のある聖王候補はおりませんよ。フィロソフィーの王族は代々、持ち前の神々しさで民の目をくらませてきたのです。見た目だけの聖王なので、治政は枢機卿団に丸投げでした。そろそろ無能を王に奉り立てるのは聖教国フィロソフィーのためにも止めるべきかと」
「ルルーティカ王女は世間知らずだと噂になるくらいだしね。聖王になっても国民を不安にさせるだけだろう。身のほどを知って、候補から下りたらいいのに。あ、無能だから引くタイミングが分からないのかな?」
ジュリオは、あからさまにルルを卑下してきた。
各テーブルでも、同様の『ルルーティカ王女はダメ』ムーブのまっ最中である。
どうしたものかと思っていると、テーブルの端に座っていた司教が立ち上がり、ルルとジュリオのテーブルの前に来て、ひざまずいた。
「マロニー地区の教会から参りました。ルルーティカ王女殿下が、世間知らずの無能扱いされていることに、異議を申し立てたく存じます。どうか発言をお許しください」
「ジュリオ殿下ほど、人望のある聖王候補はおりませんよ。フィロソフィーの王族は代々、持ち前の神々しさで民の目をくらませてきたのです。見た目だけの聖王なので、治政は枢機卿団に丸投げでした。そろそろ無能を王に奉り立てるのは聖教国フィロソフィーのためにも止めるべきかと」
「ルルーティカ王女は世間知らずだと噂になるくらいだしね。聖王になっても国民を不安にさせるだけだろう。身のほどを知って、候補から下りたらいいのに。あ、無能だから引くタイミングが分からないのかな?」
ジュリオは、あからさまにルルを卑下してきた。
各テーブルでも、同様の『ルルーティカ王女はダメ』ムーブのまっ最中である。
どうしたものかと思っていると、テーブルの端に座っていた司教が立ち上がり、ルルとジュリオのテーブルの前に来て、ひざまずいた。
「マロニー地区の教会から参りました。ルルーティカ王女殿下が、世間知らずの無能扱いされていることに、異議を申し立てたく存じます。どうか発言をお許しください」