【コミカライズ】黒騎士様から全力で溺愛されていますが、すごもり聖女は今日も引きこもりたい!
31 王女は崖っぷちです
爆発により天井が抜けた部屋には、巨大な檻が山積みになっていた。
檻のなかには、一角獣《ユニコーン》が囚われていて、部屋全体で百はありそうだった。
近づいた檻に囚われていた一角獣は、頬に鞭打たれたあとがあるが、角は無事だった。周りも確認していくが、角が折られた個体はいないようだ。
恐らく、人懐っこい性格を利用した人間が、檻に誘導して捕まえたのだろう。
「誰がこんなことを……」
錠前を外せないかと思って、ガチャガチャと揺さぶってみるが、ビクともしない。ルルには、鍵がある場所も、持っている相手も分からなかった。
だが、檻を観察して分かったこともある。天井に空いた穴から降り注ぐ月明りで、檻の柱に書かれていた文字が読みとれたのだ。
ガレアクトラ語で『寄港船ジュリオ195』と記されていた。
檻のなかには、一角獣《ユニコーン》が囚われていて、部屋全体で百はありそうだった。
近づいた檻に囚われていた一角獣は、頬に鞭打たれたあとがあるが、角は無事だった。周りも確認していくが、角が折られた個体はいないようだ。
恐らく、人懐っこい性格を利用した人間が、檻に誘導して捕まえたのだろう。
「誰がこんなことを……」
錠前を外せないかと思って、ガチャガチャと揺さぶってみるが、ビクともしない。ルルには、鍵がある場所も、持っている相手も分からなかった。
だが、檻を観察して分かったこともある。天井に空いた穴から降り注ぐ月明りで、檻の柱に書かれていた文字が読みとれたのだ。
ガレアクトラ語で『寄港船ジュリオ195』と記されていた。