【コミカライズ】黒騎士様から全力で溺愛されていますが、すごもり聖女は今日も引きこもりたい!
ルルは、毛布ごと起き上がって「だって」と言い返す。
「この部屋、広すぎるんだもの。落ち着かなくて歩き回っていたら、本棚と本棚の間にちょうどいいスペースを見つけたの」
聖像がおかれるべき壁のくぼみで育ったルルにとって、広い部屋は手にあまる。どこにいればいいのか分からなくなってしまうのだ。
「絶好の巣ごもりポイントは、だいたい長さ120センチ、奥行き50センチ。そこにぴったりはまると身も心も安心するのよ。ここは最高だわ」
誇らしげなルルを一瞥したノアは、無表情でダメ出しをする。
「そこ、一角獣の骨格標本があった場所です。しばらく掃除していないから、埃が溜まっていませんか?」
「なんですって」
ルルが慌てて毛布をめくると、埃の束がごっそりついていた。
「おのれ、ハウスダスト……!」
「この部屋、広すぎるんだもの。落ち着かなくて歩き回っていたら、本棚と本棚の間にちょうどいいスペースを見つけたの」
聖像がおかれるべき壁のくぼみで育ったルルにとって、広い部屋は手にあまる。どこにいればいいのか分からなくなってしまうのだ。
「絶好の巣ごもりポイントは、だいたい長さ120センチ、奥行き50センチ。そこにぴったりはまると身も心も安心するのよ。ここは最高だわ」
誇らしげなルルを一瞥したノアは、無表情でダメ出しをする。
「そこ、一角獣の骨格標本があった場所です。しばらく掃除していないから、埃が溜まっていませんか?」
「なんですって」
ルルが慌てて毛布をめくると、埃の束がごっそりついていた。
「おのれ、ハウスダスト……!」