【コミカライズ】黒騎士様から全力で溺愛されていますが、すごもり聖女は今日も引きこもりたい!
33 兄は添い寝に猛反対です
「久しぶりだな、ルルーティカ。積もる話はあるが、まずはこっちに来て体を乾かすといい」
兄イシュタッドは濡れたルルとノアを焚き火にあたらせた。ノアは二角獣《バイコーン》の姿のままで、ルルを囲むように座る。
「その辺の魚、もう焼けてるから。自由に食えよ」
波打ち際で、ルルのショールを絞る兄は、以前よりも体つきがたくましくなっている。漁師を生業にしている青年のように見えるが、彼こそ聖教国フィロソフィーの聖王だ。
ショールを岩に干したイシュタッドは、炎を挟んでルルの向かい側に腰かけた。
「お前まで崖から落ちるとは。血は争えないな」
「大司教に攻撃されて、やむなく身を投げたのですわ。イシュお兄様は、どうしてここに?」
兄イシュタッドは濡れたルルとノアを焚き火にあたらせた。ノアは二角獣《バイコーン》の姿のままで、ルルを囲むように座る。
「その辺の魚、もう焼けてるから。自由に食えよ」
波打ち際で、ルルのショールを絞る兄は、以前よりも体つきがたくましくなっている。漁師を生業にしている青年のように見えるが、彼こそ聖教国フィロソフィーの聖王だ。
ショールを岩に干したイシュタッドは、炎を挟んでルルの向かい側に腰かけた。
「お前まで崖から落ちるとは。血は争えないな」
「大司教に攻撃されて、やむなく身を投げたのですわ。イシュお兄様は、どうしてここに?」