【コミカライズ】黒騎士様から全力で溺愛されていますが、すごもり聖女は今日も引きこもりたい!
「さあ? 部屋のどこかにしまったかも。もうどこにしまったか忘れてしまったわ」
「私物より多い金貨はどうやって稼いだのですか?」
「…………えっと」
ルルの目が泳ぐ。対して、ノアの目は据わっている。
「売ったんですか?」
「売ったっていうか、譲ったっていうか……」
「売ったんですね。ドレスも宝石もすべて」
じっと向けられる視線に負けて、ルルは口を滑らせた。
「いいじゃない。修道院であんな華美なドレスなんか着られないもの。アクセサリーだって町の人につけてもらった方が嬉しいはずよ!」
色も装飾も派手なドレスやアクセサリーは、修道院のガレッジセールに出すと即完売するほどの人気だった。
婚礼衣装に使うのだという。
裕福ではない町の花嫁たちを彩っているのだから、ルルが部屋にしまいこんでいるよりもいいはずである。
「私物より多い金貨はどうやって稼いだのですか?」
「…………えっと」
ルルの目が泳ぐ。対して、ノアの目は据わっている。
「売ったんですか?」
「売ったっていうか、譲ったっていうか……」
「売ったんですね。ドレスも宝石もすべて」
じっと向けられる視線に負けて、ルルは口を滑らせた。
「いいじゃない。修道院であんな華美なドレスなんか着られないもの。アクセサリーだって町の人につけてもらった方が嬉しいはずよ!」
色も装飾も派手なドレスやアクセサリーは、修道院のガレッジセールに出すと即完売するほどの人気だった。
婚礼衣装に使うのだという。
裕福ではない町の花嫁たちを彩っているのだから、ルルが部屋にしまいこんでいるよりもいいはずである。