【コミカライズ】黒騎士様から全力で溺愛されていますが、すごもり聖女は今日も引きこもりたい!
 自信のなさは折り紙付きだ。折っても折っても完成しない、複雑なネガティブを刷り込まれて、巣ごもりに癒やしを求めて生きていたのがルルである。

「いきなり聖王なんて務まるはずがないわ!」

「大丈夫、大丈夫。俺様がとくべつに、聖王のなんたるかをマンツーマンで指導してやるよ。やる気!元気!勇気! があれば、どんな困難も乗り越えられる! どうだ、聖王になる気がムクムク膨らんできただろう」

「そんな気は起きません! わたしが聖王になったら、お兄様はどうなさるつもりですの!?」
「聖王としては行方不明のまま、顔を隠してお前の聖騎士団に入るかなー。裏方にいた方が動きやすくて好都合だ。ノワール、どう思う?」

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