【コミカライズ】黒騎士様から全力で溺愛されていますが、すごもり聖女は今日も引きこもりたい!
カント外れの教会を守るシスターが立ち上がった。司教でない彼女は大聖堂に入る資格すらなかったが、キルケゴールを使いに出して、特別に来てもらったのだ。
シスターを連れたルルをこっそり大聖堂に入れてしてくれたのは、マロニー地区の司教だ。彼もシスターと同じように起立して、信心深く手を組み合わせる。
「我らのような弱者には手を差し伸べず、枢機卿を排出した地区ばかり引き立てるマキャベル殿には今までのように従えません。我らは貧しく力のない教会の者ですが、大勢が手を取り合えば枢機卿団も無視できないと、ルルーティカ様が教えてくださいました」
「ルルーティカ王女殿下に感謝を」
シスターの言葉に、動かなかった司教たちも手を組み合わせた。
彼らは、かねてから枢機卿たちの贔屓に不満はあったものの、謙虚を美徳とする聖教会の教えに反するとして動けなかったのだ。
ルルは、反旗をひるがえすことなく不満を伝える術として、枢機卿に何を言われても沈黙するようにと手紙で勧めた。
その結果がこれだ。
シスターを連れたルルをこっそり大聖堂に入れてしてくれたのは、マロニー地区の司教だ。彼もシスターと同じように起立して、信心深く手を組み合わせる。
「我らのような弱者には手を差し伸べず、枢機卿を排出した地区ばかり引き立てるマキャベル殿には今までのように従えません。我らは貧しく力のない教会の者ですが、大勢が手を取り合えば枢機卿団も無視できないと、ルルーティカ様が教えてくださいました」
「ルルーティカ王女殿下に感謝を」
シスターの言葉に、動かなかった司教たちも手を組み合わせた。
彼らは、かねてから枢機卿たちの贔屓に不満はあったものの、謙虚を美徳とする聖教会の教えに反するとして動けなかったのだ。
ルルは、反旗をひるがえすことなく不満を伝える術として、枢機卿に何を言われても沈黙するようにと手紙で勧めた。
その結果がこれだ。