【コミカライズ】黒騎士様から全力で溺愛されていますが、すごもり聖女は今日も引きこもりたい!
ルルは上目づかいでノアを見た。可愛らしくすれば言うことを聞いてくれるかと思ったが、素っ気なく手を引き抜かれる。
「ルルーティカ様はそのままで十分に王女らしいです。魔力でキラキラさせる演出は必要ありません」
「そう思ってるのはノアだけよ。あ、そうだ」
ルルーティカは、チェストの引き出しを開けると、中にぎっしり収められていた金貨を一枚つまんだ。
それをノアの鼻に、ちょんっと押しつける。
「これは?」
「ノアにあげる。『金貨があれば愛すら買える』んだから、これで魔力を貸してもらうことだってできるはずよね?」
養成学校でノアが叩きこまれた座右の銘をふりだすと、彼はしばし沈黙した。
表情に変わりはないが、困った様子で赤い瞳を揺らしている。
嫌なら断ってもいいのに。
「ルルーティカ様はそのままで十分に王女らしいです。魔力でキラキラさせる演出は必要ありません」
「そう思ってるのはノアだけよ。あ、そうだ」
ルルーティカは、チェストの引き出しを開けると、中にぎっしり収められていた金貨を一枚つまんだ。
それをノアの鼻に、ちょんっと押しつける。
「これは?」
「ノアにあげる。『金貨があれば愛すら買える』んだから、これで魔力を貸してもらうことだってできるはずよね?」
養成学校でノアが叩きこまれた座右の銘をふりだすと、彼はしばし沈黙した。
表情に変わりはないが、困った様子で赤い瞳を揺らしている。
嫌なら断ってもいいのに。